[解答15](ホ)
(c)密閉配管系に循環ポンプと膨張タンクを設置した場合、運転中の配管
(e)水温が高くなると、水温に相当する飽和蒸気圧が高くなり、ポンプの
内の圧力分布は、膨張タンクの接続位置の影響を受ける。
密閉回路の配管系に循環ポンプと膨張タンクを設置したシステムの場合、膨
張タンクの接続箇所を基準として圧力変化を求めるが、その接続箇所と循環
ポンプの相対的な位置が圧力分布決定の要素となる。
有効吸込みヘッド(NPSH)は低下する。
ポンプの羽根車入口におけるキャビテーションを防ぐためには、ポンプ内部
である程度の圧力降下があってもなお、その時の液温に相当する蒸気圧に達
しないだけの余裕を持たせる必要がある。この余裕圧力を揚程で表したもの
が、ポンプの必要NPSHである。一方、吸込み水面とポンプの位置とから、
ポンプの吸込み口において定まってくるNPSHのことを有効NPSHという。